GoogleのSmartWatchであるAndroid Wearが発売され、最初に市場にリリースされた製品であるLG G Watchを購入してみた。7/4に発売、香港から発送され、一週間ぐらいかかるかと思っていたが、ヤマト便で今日届いた。早い。
Android WearはAndroid端末とペアにして使う端末で、Android端末は4.3以上が必要である。メインで使っている端末は12月まで契約縛りがあり4.0.4でAndroid Wearは残念ながら使えないので、年末までメインはSonyのSmartWatch2、Android WearはNexus 7とペアリングして開発して遊ぶ形になる。
箱を空けると小さい小箱が入っていた。
開封。
同梱物は本体、クレードル、USBアダプタ、ケーブルと日本語の説明書。
本体は結構大きさ・厚みがあり、少し重みを感じる。SonyのSmartWatch2がかなり軽く慣れているので重たく感じる。
ベルトはシリコン製、22mmの好きな物に替える事も出来る。
SmartWatch2と比較すると、サイズ的には似ている。画面幅が狭い分高さがあり、厚みはほぼ同じ。物理ボタンは無く、デザイン的にはすっきりしている。一番左は幻の名機(と思っている)、WIMM One。クレードルはWIMM Oneの様に、クレードルに乗せると磁石でくっつく形になっている。
SonyのSmartWatch2は充電のために端子カバーを外してケーブルを接続する必要があるので、クレードルに乗せるだけなのはうれしい。が、WIMM Oneは端子部分に青錆が発生したので夏場端子が汗で腐食しないかが気になる所。大丈夫とは思うが・・・。
クレードルと本体は同じサイズ。
クレードルの裏側には粘着性のあるゴムがあり、これを平らな面に貼り付けて設置して使うらしい。
USB端子は左側。開発時にデバッグする際にも使うと思う(Bluetooth経由でのデバッグも出来る様だが)。
付属のUSBアダプタを見ると、出力が0.85Aとなっていた。
電源ボタン等は無く、クレードルに置くと起動。LGの画面が表示された後、円がぐるぐる回る。
起動後、言語の選択。日本語もサポート。
言語を選択するとAndroid Wareをインストールしろと表示される。
説明書を見ると、マイクが下部、リセットボタンが端子上側にある様だ。
手元に4.3以上のAndroid端末は先日4.4にアップデートしたNexus 7しかないので、これとペアリングする。Android WareのアプリをGoogle Playからダウンロードしてインストールする。
インストール後、手順に沿って進める。
端末がすぐに見つかるので、ペアリングして完了。
簡単なチュートリアルが表示される。が、本当に簡単なものであまり意味が無い・・・。
端末側はしばらくシステムアップデートのダウンロードとインストールが走る。
アップグレード完了後、使える状態となる。
時計画面を放置していると、すぐに時計待機画面になる。が、バックライトはオンのままでシンプルな表示になるだけ。
少し触っているとどんどん電池が減る。一日もつのか微妙な所だ。
まだアプリは少なく、出来る事は限られているが今日の予定の確認、歩数計、検索等は出来る様だ。
音声コマンドがメインの様だが、日本では音声コマンドは流行らない気がする。街中で「Ok Google」なんて言えない。家でも言えない。
まだ開封直後で良く分かっていないが、動作の様子を動画にしてアップロードしてみた。
少し触ってみて感じた点としては、
- サクサクぬるぬる動く
- 何かするとトップに戻る事が多くてうざい
- 何かするまでの手数が多い
- デザインやUIは綺麗
- 電池はすぐに減っていく
動作はなめらかで良いが、慣れないと目的の動作にたどり着くまでが長い。開発情報を見ると端末上単体で動作するアプリも作れそうな点はよさそうである。
SmartWatch2と比較すると、
- 直観的に使い易いのはSmartWatch2、洗練度(見栄え)はAndroid Wareが上
- 時計画面はWidgetでカスタマイズでき様々な情報を表示できるSmartWatch2が良い
- LG G Watchはバックライト常時オンで動きに敏感なので、暗い所だと目立ちそう
- 電池の持ちはSmartWatch2の方が圧倒的に長持ち
- アプリの動作はAndroid Wareの方がきびきび動く(単体でも動作するため)
一応LG G Watchは待機時バックライトオフにも設定は可能である(画面は真っ暗になるが電池は多少持つようになるのかも)。
電池の持ち、時計待機画面で様々な情報を確認できる点では現時点でSmartWatch2の方が圧倒的に利点がある。だが、アプリの動作ではSmartWatch2がAndroid本体との接続に依存するのに対し、Android Wearは単体で動作するアプリが作れそうなので(本体連携も自由に出来る)、アプリの動作性ではAndroid Wearの方が有利そうである。
まだAndroid Wearの事は理解できていないので、これから開発しつつ可能性を探っていこうと思う。SmartWatch2の開発もまだやるべき事が多々残っているので、並行して開発を進めていく予定である。ただ、Android Wearは今後別メーカーからも発売されMoto 360などは円形ディスプレイであるため、SmartWatch2はピクセル単位で固定で画面デザインを開発できたが、Anroid Wearはメーカー毎に画面の解像度や形状が異なるのでこのあたり開発者泣かせになりそうな感じである。
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同日追記
電卓アプリも無いのか・・・と思っていたが、Android Wareの紹介動画を見ていて、結構自由な単語で質問をすれば答えてくれる事に気づき、「〇〇+〇〇は?」と聞けば電卓代わりになるのでは?と思い、計算式を話してみた。すると
ちゃんと計算結果が出た。なるほど、対話型で質問すれば様々な情報を表示してくれるので、アプリ無くても結構使えるのかも?と思い様々な質問を投げてみたが・・・
一番近いくら寿司は?と聞いた所、地図等を表示してナビが始まるのかと思いきや
とか、台風情報を尋ねたら
の画面が。クリックすると端末側でページを開くのみ。どうやら、Googleの検索結果を単にコンパクトに表示しているだけの様である。「今週の予定は?」と聞いたら今週の予定が出てくるかと思いきや、単に「今週の予定」の検索結果が出るのみ(自分の予定とは無関係)。「〇〇円を〇人で割り勘したら?」と聞いても計算結果は出なかった。
特定のキーワードを含むとそれに関連したアプリの動作になるらしいので、今後アプリが増えてくれば話しかけによる操作も増え便利になりそうではあるが・・・。やはり、筆者にとっては「話しかける」事自体がハードルが高い(外や家の中でも独り言の様に話すのは恥ずかしさがある)。逆に、話しかける事が躊躇なく出来るのであればAndroid Wareは非常に使い勝手の良いツールとなりそうである。Android WareはAndroid版のSiri的な存在なのであろう(筆者はSiriは使ったことは無いのだが・・・)。