昨日Sony SmartWatch3が届いたばかりであるが、LG製円形ディスプレイ搭載のLG G Watch Rが本日届いた。10月31日の昼過ぎにeXpansysから入荷のメール、その日のうちに発送、11月2日本日の朝一(8時45分ごろ)にヤマトさんにて配達完了。ヤマトさん、やるな。
eXpansysの場合本体36,275、ヤマト配送で1,600、関税が1,600円。国内ではAUが12月ごろ3万円台中盤との噂なのでeXpansysで購入しても早く入手でき(執筆時点では入荷待ちになっているが)、価格もさほど変わりなさそうである。とはいえ、Android Wear端末はどれも高い。せめて19,800円ぐらい、できれば14,800円くらいから普及してくれると嬉しいのだが・・・。
SonyのSmartWatch2向けにアプリを開発していた時は対象機種が一つしかなかったため画面レイアウトは固定で動作確認も一つのデバイスで済んでいたが、Android Wearの発表を聞いたときデバイスごとに挙動や表示が違ったら開発用に複数必要になってくるのでは・・・と、Windows CE時代の再来(当時OSのオンラインアップデートも無く、OSのバージョン違いやCPU違い、モデル違いでアプリの挙動が異なり開発用に複数端末購入しサポートする必要があった)を恐怖したが、思った通り複数台必要となってしまった。
Android Wearの場合、四角ディスプレイと円形ディスプレイで表示が異なるので、まずこの2種類のデバイスは開発する上で持っておきたい。当初Moto 360があればいいや、LG G Watch Rはいらないと思っていたが、Moto 360はなんちゃって円形ディスプレイでOSの内部判定は四角扱いと言う、結局専用対応するために必要ではあったが円形端末用にLG G Watch Rもやっぱり別途必要、となってしまった。
さて、前置きが長くなってしまったがLG G Watch Rを簡単に紹介しよう。
開梱。なかなかデザインが良い。
eXpansysさん、毎度コンセントの変換アダプターつけてくれるが不要だなーと思っていたが、LG G Watch RはUSBアダプターがついていた。いや、結局使わないのだが。
国内はコンセント折りたためるコンパクトなUSBアダプターが多数あるが、コンセント自体がでかく電圧が高い国ではUSBアダプターも当然でかくなるのか。日本に住んでて良かった。
LG G Watchと同じクレードルが付属。磁石で本体とくっつき、端子の接点がある。クレードルにUSB口がついている。
そして本体。他のAndroid Wear端末と比べて、時計らしくデザインも良い。
厚みも他の端末同様それなりにあるが、デザインからかそんなに厚い印象は受けない。
裏面には接続端子と心拍計のセンサーがある。
クレードルにのせたところ。充電は楽だが、出先でバッテリーが切れたらおしまい(クレードルを持ち歩かない限り)。
市販のものと交換可能なレザーベルト。
サイドにボタン。Android Wearでは普段物理ボタンはあまり使う事は無い。長押しで設定画面が表示されるので、設定を良く変える人(開発時のBluetoothデバッグなど)は便利かも。
起動。
完全な円形ディスプレイ。明るく綺麗。
本体とペアリング後、時計表示開始。
なかなか綺麗な時計画面であるが、待ち受け時は簡易表示となる。
バッテリー消費低減やEL系のディスプレイの寿命や焼き付き軽減の為仕方がないが、少し寂しい。
他にも何種類か時計デザインがありいずれもなかなか洒落ている。
待ち受け状態では大差なくなるが・・・。
中身は他のAndroid Wear端末と同じで特別なアプリも無いので特筆する点は無い。
Moto 360と比較すると本体サイズ的には変わらないが画面の大きさはMoto 360の方が画面縁まで来ている分存在感がある。
左からSmartWatch3、LG G Watch、Moto 360、LG G Watch R。本体のサイズ自体はさほど変わりない。
腕につけた所。Moto 360とLG G Watch Rの本体やベルト幅22mmは同じだが、デザイン上360はでかくて丸い本体から細いベルトが出ている感じが少しかっこ悪い・・・。
画面の明るさ設定をみた所、SmartWatch3は5段階調整で自動がついているが、LG G Watch Rは6段階調整で自動は無かった。このあたり微妙にモデル差が有る様だ。レベル6にすると、結構明るい。
さて、今回開発のために4機種もAndroid Wear端末を揃えなければならなかった表示の違いについて紹介しておこう。
いずれの端末も解像度や形状が異なるため、表示内容も微妙に異なる。
上記画面はあまり違いが出ていないが、筆者が公開しているアラームアプリの画面だとこうなる。
円形表示はMoto 360に合わせ、意図的に下の方に余白を設けている。
円形ディスプレイと四角ディスプレイで現在時刻の位置を中央下と左下で変えているが、解像度の違いにより時計選択の数字のサイズが変わっている(DP数値で設定している)。
現在時刻の位置をMoto 360で合わせていたら、LG G Watch Rでは少しかぶってしまっている。Moto 360は320×320ベースの解像度に対しLG G Watch Rは280×280ベースの解像度なので、狭い分差がでた様だ。ここの調整が必要だ。
また、筆者が公開しているPowerampのリモートソフトでは解像度の違いにより一度に表示できる項目数が異なっている。
背景のアルバムアートも微妙に表示範囲が異なる。
それぞれの端末で320×320の解像度の画像を等倍で表示させた場合、以下の様になる。
素材として例のをお借りした。
こうしてみると、LG G Watch Rは280×280の四角をさらに円形にくり抜いているため、かなり表示範囲が狭い。
最後に、LG G Watch Rは内部的に円形扱いとなっているのか?の疑問。
Android WearのSDKにはサンプルアプリとして四角と丸型で左上に「Hello Square World!」と中央に「Hello Round World!」を表示するコードが含まれているのだが、それを実行してみると
Moto 360は4.4W.2のファームでは未だ「Hello Square World!」と出てしまうが、LG G Watch Rはちゃんと「Hello Round World!」と表示された。これでようやく円形ディスプレイ対応の開発がちゃんと出来そうだ。