綺麗になったものの風防がヒビだらけになってしまった前編だが、これをどうしたものか。
風防単体もヤフオクでたまに出品されている事がある。筆者が落札した88-5061タイプの精工舎ストップウォッチであれば52.5mmの風防になる様だ。たまたま、現在出品中の物がある。
恐らく数千円ぐらいになるだろうが、新品(とはいえかなり昔のものだが・・・)を落札して交換するのは簡単だ。しかし、それでは面白くない。
よし、風防を自作してみよう。アクリル加工なんてやった事が無いが、何事も挑戦である。
ホームセンターで2mm厚のアクリル板(アクリサンデー板)を購入。2mmの加工に失敗した時用に、弱いけど加工しやすい1mmも購入。1mmを2枚合わせてアクリサンデー接着剤で付ける事も出来るのではないかと思う。
元の風防を取り外し。風防は裏側から少し押してやればすぐに外れた。
アクリル板に元の風防を置いて、少し大きめに四角を取る。
アクリルカッターで板を切る。
元の風防より少し大きめに円を描く。
カッターナイフで少し削り、回りの保護シートは外す。
ルーター+ハイスビットで大体の円形に切り抜いた。ルーターで削る際、歯医者の様なキィーンと言う音がする。苦手な人には耐えられないかもしれない。
さて、大体の形は切り抜いたが、どうやってこれを綺麗な円形に持って行くかが問題だ。
そこでホームセンターで見つけたのがこちら。
電動ドリルに付けて使えるディスク研磨のパーツ。
使うのは、ディスクを付けるためのこの部品。
両面テープを付けて、中央になる様に切り抜いたアクリル板を貼り付ける。それを電動ドリルに付ける。
次に取り出しましたるは、研磨ブロック。
これにサンドペーパーを付けて、電動ドリルを押し当て回す!
ある程度削れて来たら、元の風防をあててはみ出ている部分をルーターで削って形を整える。
風防の枠をあててサイズを確認しつつ、削る。筆者は丁度はまる大きさまで削ったが、この後の加工があるので枠より少し大きめにしておいた方が良い。
形が整ったら、サンエーパールでふちを磨く。
ドライバーからアクリル板を剥がす。なかなか綺麗な円盤が出来た。
完璧な出来だが、問題がある。このままストップウォッチにはめ込んでも、風防が針にあたってしまい針が動かないのだ。
アクリルをレンズの様に少し凸の形に曲げる必要がある。そんな器用な事が出来るだろうか。
まずは試験的に、四角いアクリルをお茶碗に入れて、160度に温めたオーブントースターに入れてみる。
なかなか溶けないので、200度まで上げてみる。
しばらくすると、少し曲がり始めた。爪楊枝で押してみると、あまりぐにゃぐにゃはしておらず、適度な柔らかさになっている。
少し押しつけ出してみると、良い感じに曲がっている。
では、本番投入。
温めて、柔らかくなってきたらスプーンで少し押し当てる。
完璧。
曲げたのと熱のせいで、少し小さくなってしまったのでアロンアルファで枠に固定。
風防、自作できてしまった。綺麗だ。針も問題無くちゃんと動く。
修復できない失敗は文字盤をアルコールで少し落としてしまった事だが、普段自分が使う分には満足の行く仕上がりとなった。
さて、次なる挑戦は、ヘアライン加工である。また時間がある時に挑戦しようと思っている。
プロクソン ミニルーターセットMM100 No.28525-S
サンエーパール 【30g】 (時計風防用研磨剤) F21079
新品(とはいえかなり昔のものだが・・・)を落札して交換するのは簡単だ。しかし、それでは面白くない。
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゜д゜) あんた超人カ・・・
カッターできれいに切り出すのもすげーし 家にあんな研磨ドリル機あるのもすげぇ・・・
それだけなら無理すれば何枚か予備かって失敗くりかえせばどうにかなるかもだけど
最後のオーブンがすげぇ・・・
自分でまげるなんて絶対失敗しそう・・・
ほんと男のひとはなんでこうモノ作りが上手なのかねぇ・・・えらいよ!アンタ!