電動で卵を割りたいと言う依頼があり、試行錯誤の末なんとか形に出来た。

卵を割ると言う動作は意外と難しく、卵の殻は予想以上に固くなかなか割れず、割れても殻が混じったり黄身が潰れたりと課題が多く難題だった。

既存製品の情報を調べているとサザ〇さんの卵割り機がしょっちゅう出てくるのは置いといて、キュー〇ー方式（下から刃を当てて割り、開く）が良さそうに見えたのでキ〇ーピー方式でやってみる事にした。

しかし、なかなか割れない。輪ゴムの力を利用する等してなんとか動きは形になったものの、かなりの衝撃が必要で何度もやっているとパーツが壊れそう、卵を押さえておかないと卵が上に押されて割れない、割れても殻や中身が少し飛び散る、複雑すぎて見た目もイマイチで、最初からやり直す事に。

次に参考にしたのが良く売られている卵割り機。主に２種類あって、帽子の様なものをカツーンと当てて円形に割るタイプとトングの形で刃に押しあてて割って開くタイプ。円形に割るタイプは割った後の殻を外すのが自動では難しそうなのでトング形参考に作成。

こちらもすんなりとは行かず、最初輪ゴムでアームを閉じる様にしていたが輪ゴムが強すぎるとアームが開かない、輪ゴムが弱すぎると卵が割れない。

最終的に機構を工夫して割るまではアームを開かない様に固定し、割った後開く様にして上手く行くようになった。サーボもMG996Rで作成していたがパワーが足りず強力なタイプに変更した。

完成したのが下記動画。

依頼者の許可を得て、売れるかは分からないが今回作成したデータを販売してみて売れたら還元すると言う事でCGtraderで販売してみている。ちょっと難易度高めの夏休みの工作としてどうだろうか。

https://www.cgtrader.com/3d-print-models/hobby-diy/robotics/3d-print-parts-for-egg-cracker-machine

必要なパーツリストは下記資料に。

難題であったが開発していて楽しいプロジェクトであった。

試作してみても卵を食べる時でないと試験出来ないので一時的にお好み焼きをする機会が増えた。