先日ヤフオクで落札した50年前の機械式ストップウォッチであるが、全体的に綺麗なものの裏蓋だけ錆があった。
手持ちのタミヤのコンパウンドで磨いてみたが、錆は少し落ちたもののでこぼこしたまま。シールを貼ってごまかしてみたりしたが、気になる。
錆があった部分は結構段差があるので、研磨剤でかなり削らないとダメだろうし、ごしごし布で磨くのも大変だったので自分で綺麗にするのは無理であろう。かと言って高い費用を出して時計屋に依頼する程の物でもないし・・・。
と思いながらも、でこぼこが気になる。
楽に綺麗になる方法が無いものだろうか・・・と思い調べていると、ルーター(リューター)にバフと呼ばれるビット(先端部分)を取り付け、研磨剤を付けて磨く方法が。なるほど、ルーターなら楽に研磨できるかも。と思い、Amazonで調べ、多様なビットが使え音が静かで動作が安定しており回転数が無段階調整出来、評判が良いプロクソンのミニルーターセットを注文。一緒に各種バフやシリコンバフ、綺麗になると評判の研磨剤AMORも注文。
早速時計裏蓋を磨いてみるが、いきなりルーターとAMORを付けてみた所で進展がない・・・。最初はもっと強引にがしがし削らないとダメな様だ。最初は耐水ペーパーで削ると良いらしいので、手元にあったタミヤの紙やすり(フィニッシングペーパー)で削ってみる事にした。
なお、材質や研磨については何も知らない素人なので間違った事をやっている可能性は高いので、真似する場合事前に他のプロな方の情報も参考にする様に。
400~2000番までの紙やすりが丁度揃っていた。600番で試した所結構いい感じに削れてきたが削れ方が足りなかったので、400番のサンドペーパーでごしごし。
ごしごし。いい感じにたいらに削れてきたぞ。ごしごし。
と、やっていると、何やら錆跡の金色の部分が広がってきた。
しまった、どうやら表面はメッキ加工されていた様だ。
一瞬「取り返しがつかない事をしてしまったか?」と焦ったが、まぁ、どうせ錆で表面は削れていたし。こうなったら、表面全部削って金色鏡面仕様にしたれ!メッキが無くなって錆易くなったり不都合が生じるかもしれないが、その時はその時でまた磨いてコーティングについて調べたらよかろう!と言う事で引き続きひたすらサンドペーパーでごしごし。
でこぼこが無くなり、全体的に平でなめらかになるまで磨いた。
さて、どこまで綺麗に磨けるだろうか。とりあえず次に1000番のサンドペーパーで磨いた。
次に2000番。ちょっと綺麗になってきた気がする。
せっかく買ったルーターの出番が無くなりそうなので、ここでルーターのシリコンバフで磨いてみる。
最後に、AMORの研磨剤を布につけて、裏蓋を持ってごしごしごしごし。
さて、結果は・・・
ぴかぴかじゃん!めっちゃぴかぴかじゃん!凄いよ、AMOR!奥さん、こんなにピカピカになりましたよ!(興奮しながら家内に見せても冷たい目で見られただけであったが)
蓋をストップウォッチに戻す。綺麗になって満足。もっと細かい粒子の研磨剤でさらに綺麗にする事も出来るのだろうが、筆者としては十分満足なレベルになった。
ついでなので、指輪も磨いてみた。
バフにAMORを付けて、外側を磨いてみる。研磨剤をつけすぎると飛び散るし手も汚れるので注意。
もともと表面は鏡面加工ではない指輪なので鏡面にはならないが、長年の汚れは綺麗に落ちた。
13年前の銀製の指輪も磨いてみた。もう、まっ黒である。
銀製品は専用のクロスや洗剤もあるが、それはおいといて。
矢形のバフにAMORを付けて、外と内側を研磨。
こちらもぴっかぴかである。
iPhoneの背面もきれいになりそうである(筆者はiPhoneユーザーではないが)。プラスチックの傷を取るための研磨剤(サンエーパール等)もあるらしいので、ちょっとした傷程度であれば家庭内で綺麗に出来そうである。
さて、他に磨けるものが無いか探す旅に出るとしよう・・・
サンエーパール 【30g】 (時計風防用研磨剤) F21079
プロクソン ミニルーターセットMM100 No.28525-S
参考になりました。ありがとうございます。その後、削ったところに錆などは発生しなかったのでしょうか?
今のところ錆は無く大丈夫です(^-^)