今回は500mWレーザーのMicroSliceで様々な素材を加工してみた結果を紹介する。
最初に、レーザー加工機では絶対に加工していはいけない素材があるので注意しよう。塩ビ系である。塩ビ系の素材をレーザー加工すると塩素(有毒ガス)が発生し、人体に有毒であり機械も腐食してしまうらしい。
http://comnet-blog.jugem.jp/?eid=212
レーザー加工にかける前に、素材の原材料を確認して塩ビ系が含まれていたらかけない様にしよう。
では、加工に最適な一番のお勧め素材から。
・ダイソーのブラックカラーボード
厚みは5mm、この大きさで100円である。しかも、レーザーカッターと非常に相性が良く、速い速度でもサクサク綺麗に切れてしまう。強度はないが、ちょっとした組立工作も出来る。
だが、ブラックは驚くほど良く切れるのに、他の色はほとんど切れない。青色レーザーなので青は表面が薄くへこむだけ、赤も切れる事は切れるがパスを繰り返さないとなかなか切れない。
白に関してはレーザーが反射してしまってまったく傷すらつかない(このためガイドとしては使えるのでガイドとして使用している)。
表面を黒く塗っても、表面が少し焼ける程度である。
同じ素材でも色によって全く加工度が異なるのがレーザーカッターの面白いながらも不便な所である。
同商品の1cm厚みのカラーボードも結構切れるが、1cm厚になるとレーザーのフォーカスが表面に合わせると奥で合わなくなるため、2回はパスを繰り返さないと綺麗に切れない。
・黒い紙やおりがみ
当然ながら良く焼ける。
・コルク
表面に絵を焼くのは簡単で良く焼ける。ただ、焼けやすいので色が濃く出やすい。
切断は出来なくは無いが、低速で何度も繰り返さないと切れない。何度も繰り返すと、周辺がどんどん黒くなっていく。
ダイソーで売られている表面がコルクで土台が黒フォームのものは、土台は良く切れる。コルク部分は数回パスを繰り返すとなんとか切れる。自作コースターを作るには良い。
・バルサ板
表面に絵を焼くのは簡単だが、目が粗いため綺麗には出ない。切断は数ミリ厚でも難しい(何度もパスを繰り返す必要がある)。
バルサ(左)に焼くとにじんだりかすれたりする。
・普通の板
表目に絵を焼くのは簡単。切断は無理。
近所のSuper Viva Homeと言うホームセンターで端材の袋つめほーだいがあり、結構たくさん詰め込んで300円程度!レーザーの練習用に最適である。一袋で当面しばらくレーザー加工の練習が十分出来るくらい買えた。同居人曰く、凄く嬉しそうに袋に詰め込んでいたらしい。
・フリクション色鉛筆
名前を書く部分が白いので反射してNGと予想していたが、綺麗に焼けた。
写真はまた別の機会に。
・その他文房具
ゴム系材質のシャープペンシルに加工。少し見辛いが、割と綺麗に刻印出来た。
・革
表面に絵を焼くのは簡単だが、素材の色が暗いと見辛い。切断は出来ない。
明るい色の革であれば綺麗に出る。
以下、加工できなかった素材。
・黒いカードボード
これは簡単に切れるだろうと思ったら全然であった。表面にうっすらと跡が残る程度。薄くレーザーが反射せず切れない事が逆に、素材を加工する前のレーザーフォーカス調整用に最適である。
・アクリル
凄くうっすらと削れる程度。角度を変えればなんとか見えるぐらい。
アクリルの保護シートを黒く塗りつぶし、焼いてみた所もう少しうっすらと削れるが、本当にうっすら程度。低速度で何度か繰り返せばもう少し掘れるかもしれない。
・ゴムシート
ハクキンカイロの火口のパッキン用に薄いゴムが切断出来たらよかったのだが・・・表面が少し焼けるだけであった。
・発砲スポンジ
焼けないし汚くなるしで全然だめ。
よってお勧めで実用的なのはダイソーのカラーボードの加工、革や鉛筆の名前入れである。役立った用途についてまたおいおい紹介していこうと思う。
はじめまして、Micro Sliceで検索して、こちらを見つけました。
私も昨年10月にMicro Slice V2.0を購入し、木製ボールペンの名入れなどに使っています。
Littleboxのフォーラムにも投稿していますので、ご覧ください。
http://thelittlebox.co/theforum/viewtopic.php?f=15&t=152
レーザー加工機を検討している際、MicroSliceのサイトで拝見させて頂きました。
先月は子供の色鉛筆とクレパスの名前入れに活躍しました。