今回は3Dプリンター周りでちょっと便利な改良技を紹介。
現在ガラス台にシワなしPITを塗りつけて造形しているが、良く売られているSサイズ以外にも、少し大きいN、結構大きいGサイズもある。
PIT(ピット) トンボ鉛筆 スティックのり シワなしピットG PT-GAS
文具店等でないとなかなかGサイズは売っていないが、大きい方が塗り易い。
ただ、塗りが足りないと造形途中で剥がれてしまい、塗り過ぎると剥がすのにかなり苦労する。ちょっとやそっとではびくともせず、無理にはがそうとするとガラスが割れるんじゃないかと心配するくらい貼りついてしまい剥がれない事がある。
そこで愛用しているのが良く紹介されているニトムズのテープはがしカッター。
こちらはシワなしピットG以上に探すのが難しく、お店で見かけた事が無い。しかも、Amazonも合わせ買い対象と言う厄介なやつ。しかし、これが無いと3Dプリンター生活が送れない!くらい便利。フィラメント等購入する際に合わせて買おう。
適度にしなり、かなり端が尖っている(気を付けないと手を切る)ので、ガラス台にはりついた糊ごとこそぎ取る様に造形物の隙間にぐりぐり押し込んで剥がす事が出来る。シワなしPITが造形物に付いていても、シワなしPITは水で簡単に溶けるのでウェットティッシュで拭けば綺麗に落ちる。
保護ケースもついており、これに両面テープを貼ってプリンターの支柱に貼り付けておけば完璧。
必要な時にさっと抜いてシャッと剥がし取る。
造形に欠かせないフィラメントであるが、フィラメントを巻いてあるスプールはメーカーによってばらばらで、径も高さも違う。色々ホルダーがあるが、筆者はケーキ台を使う事にした。
ケーキを作る際に使う回転台だが、これが丁度良い。表側に滑り止め、裏側は地震対策のゼリーゴムでプリンターの天板上に設置。
径が大きいタイプのフィラメントも丁度乗った。回転もスムーズで問題無し。スプールの形状も関係無し、ただ上にポンと置くだけ簡単設置。
が、面倒な事が。
特にPLAのフィラメントは湿気に弱く、これからの梅雨の季節湿気対策を行う必要がある。使う度にフィラメントを外して袋に入れて保管するのも面倒だ。
そこで次に購入したのが蓋付ケーキ台。
パール金属 アンテノア ケーキ 回転台&カバー セット D-3523
少し大きいのが難点だが、なんとかエクストルーダと合わせてプリンター上部に設置できた。
背が高いタイプも幅が広いタイプのフィラメントスプールも余裕でカバーOK。
回転は樹脂の簡単なローラーが付いているだけなので最初カラカラ音がうるさく回転もいまいちだったが、KUREのシリコングリスを吹きかけてやると音も無くなり回転もスムーズになった。今の所回転が止まってフィラメントのフィードが止まったりスプールが落ちたりした事は無い。
蓋に一か所穴を空け、クッション材を貼り付けておく事でフィラメントをプリンターにセットしたまま蓋を閉めて保管可能。
長期使わない場合はちゃんと外して保管すべきだが、少しの間使わない程度であればポンと蓋を置くだけで済むので楽である。
ついでなので湿度計もつけてみる。
爬虫類等のペット用湿度計だが、安くて小型。
これにクッション材を周りに貼り付け、ケーキ蓋の取っての所に押し込んでやるとあつらえた様にぴったり。
これで乾燥状況もばっちり。
そして使っていないフィラメントだが、こちらもいちいち袋に入れるのは面倒だし、安いタイプは保管用の袋もついていないものもある。
そこでカメラレンズ用の保管庫。
ナカバヤシ キャパティ ドライボックス27L グレー DB-27L-N
容量があり、湿度計もついている。
フィラメントも5個くらい入りそうだ。
スプールの中央に乾燥剤を詰めておけば、保管ケースに入れる時もケーキ台に設置して蓋しておく時もそのまま移動させるだけなので楽である。
次回は本体のキャリア改造を紹介する。