Brotherから発売されているバッテリー駆動で小型なモバイルプリンターシリーズがある。筆者は10年以上前にWindows CE向けに幻彩と言うお絵描きソフトを開発しており、その際にBrotherからMW-100と言うモデルを頂き印刷用プラグインを開発したのが最初の出会いである。

モバイルプリンターのシリーズは様々なモデルが出ている。MW-100はUSB接続か赤外線接続だったが、筆者が現在使用しているMW-140BTのモデルはBluetooth接続をサポートしている。筆者は機能もさながらデザインも気に入っている。

用紙はA7サイズとやや小さ目の専用の感熱紙にモノクロで印刷する。専用のカートリッジ式のものをセットして使う。印刷時、下のスリットからベーっと言う感じで用紙が排出される。

モバイルプリンターシリーズは一般でもAmazon等で購入できるが用途としては業務用であるため、価格はかなり高めで新品の場合4～6万以上する。だが、MW-140BTの様な型落ち品であれば傷が多数付いている等状態はよろしくないが、ヤフオクでちょくちょく出品されており、3000円～5000円程度で入手する事が出来る。筆者も現在使っているMW-140BTは先日ヤフオクで3000円で入手したものだ。

筆者がモバイルプリンターを支持している理由にはガジェットとしての面白さも当然だが、モバイル環境向けにSDKが提供され続けている事にある。Windows CE、Palm OS、Android等各種プラットフォーム上でアプリを開発する際に無償でSDKを使いアプリに印刷機能を付加する事が出来る。

Palm OS全盛期、筆者はClieや腕時計型Palm端末Fossil/Abacus向けにも印刷用プラグインも開発し提供していた。

腕時計から赤外線経由でテキストを印刷するのはスパイの様であった。

Android端末では筆者が公開しているブラウザソフトまぃまとでWebページや画像の印刷、どうぶつの森マイデザインツールでQRコードの印刷が出来る様になっている。

印刷品位はまぁまぁで、二値モノクロながら画像も綺麗に印刷される。レシートと同じ感熱紙タイプだが、レシートよりはしっかりとした用紙になっている。

PC用のドライバーも提供されており、先日livescribeのレビューでも紹介したが通常のプリンターからの印刷用の様にEvernoteの内容をブラウザから印刷する事も出来る。ただ、A4をA7に縮小するので細かい文字等はつぶれてしまう。

さて、デザインも良くガジェットとしての面白さは抜群なのだが、どんな時に便利なのか？

業務用としては領収証の印刷等に使われているらしいが、個人としては・・・正直、印刷して楽しむだけで実用性は見いだせていない。楽しいからアプリに印刷機能を付けて印刷して満足しているだけである。

中古で安く入手出来るモバイルプリンターであるが、新品であれば電池の持ちも良いのだが当然劣化もしてくるし、中古品の状態によってはかなり劣化している可能性もある。バッテリーの交換自体は裏蓋のネジ４本を外せば簡単に交換できる。

MW-100やMW-140BTで使われている純正品のバッテリーはBW-105と言うモデルだが、残念ながらこのバッテリーは販売されていない（2014/4/3現在Amazonで発売されている様だが5,300円近くする・・・）。　代替品のバッテリーとしてBW-100/BW-105互換品のCS-PTB202と言うモデルが発売されている。

互換品であるが、動作・電池の持ち共に問題なく使用出来ている。在庫があればAmazon（マーケットプレイス）でも購入可能だ。

Brother Mobile Printer MW-100 MW-120F MW-140BT 交換用バッテリーパックCS-PTB202　（BW-100 BW-105 互換品）

BROTHER MPRINT用ペーパーガイド MA-TG100

BROTHER MPRINT用ペーパーカセット感熱紙 C-11