Pixkeyboard Pixkeyboardはソフトウェア入力パネルとして動作し、アプリケーションボタンや キーボード入力を便利にカスタマイズするソフトウェアです。キーボードの入力を 別の入力に置き換えたり特殊機能を実行したりプログラムの起動に割り当てる事が 出来ます。また、割り当てをプログラム毎に自動的に切り替えたりキーを押している 秒数によって動作を変える事が出来ます。 例えば、日本語レイアウトではないBluetoothキーボードを使う場合Ctrl+Escを 日本語入力のオン・オフ、Ctrl+Q/Wを変換位置の変更、Ctrl+A/Sを変換範囲の変更に 割り当てる事が出来ます。PDA単体で使用している時もNetFront使用時はアプリケーション 起動ボタンをそれぞれブックマーク、タブ切り替え、新規タブ、タブを閉じると言った 動作に割り当てる事が出来ます。ボタンが少ないPDAでも押している秒数によって 通常次ページ移動、長押し前ページ移動、3秒長押しページ拡大と言う風に一つのボタンに 複数の動作を割り当てる事が出来ます。 さらに便利な機能としてコマンド送信機能がついています。ショートカットキーが 存在しないソフトでも、直接メニューやダイアログボタンのコマンドを送信する事により ショートカットキーの様にボタン一つでメニューやダイアログのボタンを押す操作が 出来ます。 おまけソフトとしてAccelerator Modifierと言うツールも付属しています。こちらに ついてはAccelModifier.txtを参照して下さい。 さて、使い方を説明しましょう。 インストール ダウンロードしたファイルを解凍すると、インストールに必要なファイルが 展開されます。Pocket PCをActive Syncで接続しInstallce.exeを実行します。 Installce.exeで上手くインストールできない場合CABファイルをPocket PCに CFカードやActiveSync等を使って転送します。 コピー後Pocket PC上でファイルマネージャ等を使いコピーしたCABファイルを実行すれば 自動的にインストールが行われます。PixkeyboardはARM版のみ対応しています。 アンインストールする場合は一度Pocket PCをソフトリセットし、pixkeyboardを入力として選択 せずにアンインストールして下さい。一度でも入力としてpixkeyboardを選択しますと、pixkeyboard.dll がロードされ削除できなくなってしまいます。 尚、pixkeyboardはPocket PC専用のソフトウェアです。 注意!Pixkeyboardを標準の入力に設定すると再起動後ハングアップし ハードリセットする事になる可能性があります。 設定 インストール終了後、右下のSIP切り替え一覧に「Pixkeyboard」が追加され、選択 出来るようになっているはずです。選択しても切り替わらない場合、一度ソフトリセットを 行ってください。(注:Pocket PC 2002では手書き入力や手書き検索が使えなくなる事が ある不具合があり、特にPixkeyboardの様なサードパーティ製SIPを入れると確立が高くなる様 です。この場合、Pocket Tweak等を使い手書き入力を標準設定にする事により回避出来ますが、 今度はPixkeyboardが選択できなくなる場合があります(^^;) ATOKを入れている場合、ATOKのSIPと何度も切り替えていると動作が不安定になる事がある様です。 不安定になった場合一度別のSIPに切り替えて選択しなおすか、ソフトリセットをしてみて下さい。 インストール直後の状態はデフォルトで私のサンプルデータが入っている状態ですので 自分の使用目的に合わせキー割り当てデータを作成する必要があります。 自分のデータを作成するには、SIP切り替えリストの一番上の「オプション」を選択し、 設定画面が表示されたら「オプション」ボタンを押します。もしくは、「\windows\pixkeyconfig.exe」 を直接ファイルマネージャ等から起動してもかまいません。 セットを登録する Pixkeyboardはキー割り当てのセットを共通セットと個別セットに設定する事が出来ます。 共通セットの割り当ては常に有効で、個別セットはそのセットが選択されている場合にのみ 有効となります。どのソフトでも使いたい割り当てを共通セットに、ソフト特有で使いたい 割り当てを個別セットに割り当てておきます。
個別セットは最大30個まで設定できます。セットを追加する場合は「新規セット」ボタンを、 セットのキー割り当てを変更する場合は「セット編集」ボタンを、セットを削除する場合は 「セット削除」ボタンを押します。セットの順序を変更する場合は「△」「▽」ボタンを 押します。 キー割り当てを登録する 「セット編集」ボタンを押すかリストからセットをダブルタップする事でセットの キー割り当て編集画面になります。セットの名称は一番上のテキストを編集する事で 変更出来ます。
キー割り当てを追加する: 割り当てを行いたいキーを設定します。キーを選択し、必要に応じCtrl、Shift、Alt、 Winの同時押し、長押しの場合の秒数設定を設定します。直接キーコードを指定したい場合は キーを「keycode」に設定し、キーの数値(キーコード)を入力します。 キーの数値は調査ツールで確認できます。 キーを設定後、キーに対する動作を設定します。動作設定については後述の「キー動作を設定する」 を参照して下さい。 設定後「追加」ボタンを押します。 キー割り当てを変更する: 割り当てを変更したい設定をリストから選択し、新しいキーと動作を設定します。 設定後「変更」ボタンを押します。 キー割り当てを削除する: 割り当てを解除したい設定をリストから選択し、「削除」ボタンを押します。 キーコードを調査する PDA本体のアプリ起動ボタン等、キーコードが分からないキーを調査するのに キーコード調査ツールを使うと便利です。セット編集画面右上の「調査」ボタンを 押すとキーコード調査画面になります。
キーコードを調べたいキーやボタンを押すと発生するキーコードが分かります。 例としてアプリ起動ボタンの場合キーコードが「194」、同時押しに「Win」が発生している 事が分かります。 キー動作を設定する セット編集画面で「設定」ボタンを押すとキーの動作設定画面になります。 アクションには4つのタイプ、不定義、文字・文字列、コマンド、アプリ起動があります。 不定義:何もしません 文字・文字列:文字や文字列を設定します。設定した内容そのままが入力されます。日時の入力も可能です。詳しくは「?」ボタンを押してください。 コマンド:出力するキーコードを設定します。Ctrl、Alt、Shiftにチェックを 付ける事により、CtrlやAltキーとの同時押しのキー出力になります。 文字に「a」を設定するか、コマンドで「Key A」を設定する事により「a」を入力する事が出来ますが、 文字・文字列の場合大文字小文字も設定したまま入力されるので、コマンドのKey Aを使用しCaps Lock にて大文字小文字を切り替えるようにした方が便利です。また、ひらがなの入力も文字列で「あ」を 直接設定するか、IMEを通して文字列「a」を設定のどちらでも「あ」を入力出来ます。 アプリ起動:アプリケーションを起動します。Pixconfig起動直後の 画面でメニューから「プログラムリストを取得しない」のチェックを外しておくとPixconfig起動時に PDA内に存在するexe/lnkファイルのリストを作成し、リストから選択出来るようになりますが 起動時リスト作成に少し時間がかかります。 コマンド送信:ソフトに対しメニューやダイアログボタンのコマンド を直接送信する事により操作を実行します。ショートカットキーが存在しないソフトでも ショートカットキーの様にメニューやダイアログボタンを操作出来ます。「参照」ボタンを押し 対象のexe/dllを選択するとそのexe/dllに含まれるメニューやダイアログのボタンの一覧が 表示されますので、関連付けるメニューやボタンを選択します。 ソフトによっては対応していないものもあります。Accelerator Modifierよりも安全に幅広く 対応出来ます。 コマンド送信の参照 キー動作の設定画面でコマンド送信の参照ボタンを押すと次の画面が表示されます。
メニューやダイアログのボタンを調査したいソフトのexe/dll(ソフトによってはdllに リソースが入っています)を「参照」ボタンを押し選択すると含まれるリソースの 一覧が表示されます。キーに割り当てたいメニューやボタンを選択しOKボタンを押します。 設定ファイルについて Pixconfig起動直後はPixkeyboardが現在使用しているデータが読み込まれます。Pixkeyboardが 使用するデータは「\windows\pixkeyboard.dat」に保存されています。このファイルを変える事は 出来ません。PixconfigではPixkeyboardが使用するデータからの読み込み・保存の他、 別ファイルからの読み込み・保存が行えます。 データにはCPUやマシンの依存性が無い為、現在使用しているデータや新規に作成した データを別ファイルに保存し、他のマシンに自分のデータをコピーさせたりベースデータとして 他の人へ渡す事も出来ます。 ファイルメニューの「使用データ・・・」がPixkeyboardが使うデータ(\windows\pixkeyboard.dat) を開く・保存するためのメニューです。他の「名前を付けて保存」「保存データを開く」は、 バックアップや追加データ等を扱う為に任意のファイルを読み書きするための物です。 自分のデータを作成するには、デフォルトで登録されている私のサンプルデータを元に修正を 行うか、ファイルメニューから新規作成を選択し新たにデータを作成します。 セットの関連付け 作成した個別セットとプログラムを関連付ける事により、そのプログラム使用時に自動的に そのセットが選択される様になります。セット選択画面で「セット関連付」ボタンを押します。
PDA内全てのexeファイルのリストを作成しますので、Pixconfig起動後最初に関連付ボタンを 押した時しばらく時間がかかります。 セットを関連付したいexeファイル名と関連付するセット名を選択し、「追加」ボタンを押します。 関連付を解除する場合はリストから選択し「削除」ボタンを押します。これによりexeファイルが 実行された時自動的にセットが切り替わります。 Pixkeyboardを使う 変更したデータをPixkeyboardに反映させるには、Pixconfigでファイルメニューから 「使用データに保存」後、セットを変更するか、SIPの選択で「ひらがな/カタカナ」 等一旦別のSIPに切り替えPixkeyboardを選択しなおすと反映されます。 PixkeyboardはSIPで選択している間有効です。選択している間はパネルの表示・非表示に 関わらず機能します。 Pixkeyboardのパネルには以下の表示と操作機能がついています。
@セット名:
現在選択されているセット。タップする事で選択セットを切りかえれます。 ソフトによっては機能しない場合があります。また、ソフトのキー割り当て設定で 正しくないキーが割り当てられる場合があります。 便利な使い方 例として便利な使い方を挙げておきます。
日本語入力の切り替え インストール後にサンプルとしていくつかキーが設定されています。 割り当てはDell Axim x51vをベースにしてあります。 設定方法例も参考にして自分が使いやすい設定を行ってください。 最後に 小型なワイヤレスキーボードであるFreedom Bluetooth Keyboardに出会ったのが Pixkeyboard開発のきっかけです。Freedom Bluetooth Keyboardは小型でBluetooth 接続で(ここが一番のポイント)外出先でPDAを使ってちょっと長文メールを書きたい 時に便利なデバイスです。しかし、こう言ったPDA向けデバイスは海外製の物が 多く、日本での使用を考慮していない物がほとんどです。Freedom Bluetooth Keyboardも 日本語入力は考慮されておらず、FEPのオン・オフ、変換位置・範囲の変更がキーボード から自由に操作が出来ませんでした。 色々検索してみましたが、回避策はあるもののなかなか決めてとなる方法が無かったり 特定の機種用だったり。無いなら作ってしまおう、と言うことでPixkeyboardの開発に 取りかかりました。 どの程度の需要があるのか分からないソフトですが、使いこなせばかなり便利な ツールと思います。現時点の難点はSIPとして作ったので、SIPとしてPixkeyboardを選択 していないと動作しない点でしょうか。これについてはまた考える予定です。
色々アイデアを練って機能を追加したりしていますが、作者一人では考え方に
限界がありますので、意見や感想等あれば是非掲示板ででもメールででも言ってください。
また、バグ報告もできるだけお願いします。バグが出ても報告が無いと、
分からない事が多いのです。Webを巡回していてユーザーサイトの日記等で
「ここが動かない」とか「こうだったら良いのに」と書かれているのを見かけますが、そう
言ってくれれば良いのに、と思う事が多々あります。気まぐれな作者ですので言ったから
必ず治す、とは限りませんが・・・(^^; 快適なもばいる生活を目指してがんばりましょう。
Special Thanx to all the people who supports pixscrib development.
質問・意見等ありましたらいーめーるまでお気軽に連絡下さい。 |